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ランナーにとって身近でやっかいな足首捻挫。正しい対処方法とは。
Text: shun sato 甘く見てはならない足首捻挫 足首捻挫は、ランナーにとって、一番身近でやっかいな怪我だろう。 “やっかい”というのは、完治が簡単そうに見えて、実際はそうではないからだ。 捻挫は経験がある人が多いので、整形外科には頼らず、個人の判断で処置を施すケースもよくある。冷やして、湿布して、あるいは固定して、腫れが引けば走れるだろう。そう、自己判断して、走り始める。しかし、それは逆に怪我を悪化させてしまうことが多い。そうなると、回復までの長期化は避けられなくなる。「あの時、やめておけば」「自重していれば」という後悔は先に立たず、仲間や友人が走力を高めていく中、悶々とした日々を送ることになる。 「足首捻挫を甘くみないこと」 フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、そう語る。 「足首捻挫は、足の靭帯の損傷なんです。肉離れとか筋断裂は筋肉の損傷なんですけど、血管がたくさん通っているので修復する材料を血管を通して運ぶので正直な話、放っておいても治るんですよ。でも、足首捻挫のように靭帯や軟骨組織を損傷した場合、勝手には治りにくい」 捻挫は、靭帯の損傷程度によって三つに分けられている。 靭帯が伸びる程度の損傷をステージ1、靭帯の一部が切れるものをステージ2、靭帯が完全に切れるものをステージ3と定義している。 RETO RUNNING CLUBで講師を務める中野ジェームズ修一氏 RETORUNNINGCLUBメンバーの永田龍司さんは、昨年10月、帰宅ランの途中で右足首捻挫を受傷した。最初は湿布などを施し、安静にしていたが1週間後に腫れが治まり、走り出した。 「昔、足首を捻挫したことがあって、ちょっと休んで走り出したイメージがあったので、この時もそのイメージでちょっと休んだら走れるかなって思っていました。実際、1週間休んで20キロを走ったら走れたんです。でも、次の日にかなり悪化してしまいました」 筆者も昨年12月に右足首の捻挫を受傷し、1週間休んだ後、走り出した。永田さんと同じく過去の捻挫の事例からだいたいこのくらい休めば走れたという経験からランの再開時期を考えたのだが、こうした判断を一般的には行いがちだ。 避けたい自己判断とランニングの早期再開 中野氏は、経験からの自己判断が悪化させる一つの要因だという。 「捻挫は、誰もが子どもの頃に1度や2度は経験があると思います。子どもの頃は回復が早いんですが、その時にこの程度の捻挫でこのくらいの期間を休んで治ったという経験から復帰に対する基準が生まれるんです。でも、大人になって怪我すると年齢を重ねていくほど治りが遅くなっていきますし、靭帯の損傷なのでそもそも治りづらい。にもかかわらず痛みがなくなった時点で走ってしまうので、また損傷してしまう。それを繰り返していくと捻挫癖になってしまい、容易に捻挫が起こりやすくなってしまいます」 永田さんは、痛みが再発した1週間後、病院に行き、ステージ3の捻挫、全治3か月と診断された。その際、自分の感覚とドクターの診断が一致して内心ちょっとホッとした気持ちとマラソン1か月前だったので断念せざる終えない悲しさで一杯になったという。そこから足に負担を掛けず、体の機能を維持向上するために瞬発力、持久力、心肺機能の3つをトレーニングプログラムに取り入れた。瞬発系はウエイトトレーニング、持久力はウォーキング、心肺機能はエアロバイクのトレーニングをノーラン期間の2カ月つづけた。 「チームメートのトレーニングメニューが共有されるアプリもあまり見ないようにしてストレスを溜めないようにしていました。また、太らないように食事を考えつつ、睡眠時間はかなりたっぷりとっていました」 一方、筆者の場合は受傷して1週間後、走り始めた。くるぶし付近に腫れがあったが永田さんほどの痛みは感じず、目標としていたレースもあったのでアイシングをして走ることを継続していった。だが、レース(2022年12月のBeyond)で痛みが爆発し、途中棄権。その後の診断で全治2か月半と診断された。腫れても走れると過信しての顛末である。 計画的に対処しランニングを再開した永田さん 中野氏は、受傷した際は、「しばらく安静にするのが一番」という。 その観点からすれば永田さんが全治3か月を宣告され、2カ月ノーランで過ごしたのは、お手本のような対応だ。ただ、2カ月間も走れなかったので、いい状態で走れた頃の動きを忘れてしまい、自分の体が自分のものじゃないような感覚にも襲われた。それでも約3か月後の今年1月のハイテクハーフ前に状態が良くなった。思うように足首をコントロールできるようになり、ハイスピードでのポイント練習ができるまでに完全回復し、レースでは自己ベストを更新した。それまでちょうど3か月間で、ドクターの所見通りだった。 自分の場合、レース(Beyond)以降ノーランとしていたが、東京マラソンがあったためにわずか11日目にランを再開した。東京マラソンに賭けていた分、そこから痛みと野球ボール大の腫れとの格闘が続き、2月には藁にも縋る思いで鍼灸に毎週、通った。中野氏は、「走り始めた段階で痛みと腫れが出るということは、そもそも走っちゃいけないので、アウトです」というが、その通り、結局走れるようにならなかった。 4月に紹介してもらった鳥居先生(さがみ林間病院)に診てもらい、関節腔内注射で状態が好転に転じた。Beyond(2022年12月29日)での悪化から、6月のRETORUNNINGCLUB練習会で本格的に練習を再開できるまで約半年を要したことになる。 永田さんと自分の回復までの時間差は、年齢差や個人差があるにせよ、診断後のアプロ―チに起因している。目標レースを潔く諦めて医師の診断通りノーランを守った永田さんと鍼で痛みを取り、東京マラソンにすがった筆者。受傷後の対応の違いが復帰の明暗を分けたといえるだろう。...
ランナーにとって身近でやっかいな足首捻挫。正しい対処方法とは。
Text: shun sato 甘く見てはならない足首捻挫 足首捻挫は、ランナーにとって、一番身近でやっかいな怪我だろう。 “やっかい”というのは、完治が簡単そうに見えて、実際はそうではないからだ。 捻挫は経験がある人が多いので、整形外科には頼らず、個人の判断で処置を施すケースもよくある。冷やして、湿布して、あるいは固定して、腫れが引けば走れるだろう。そう、自己判断して、走り始める。しかし、それは逆に怪我を悪化させてしまうことが多い。そうなると、回復までの長期化は避けられなくなる。「あの時、やめておけば」「自重していれば」という後悔は先に立たず、仲間や友人が走力を高めていく中、悶々とした日々を送ることになる。 「足首捻挫を甘くみないこと」 フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、そう語る。 「足首捻挫は、足の靭帯の損傷なんです。肉離れとか筋断裂は筋肉の損傷なんですけど、血管がたくさん通っているので修復する材料を血管を通して運ぶので正直な話、放っておいても治るんですよ。でも、足首捻挫のように靭帯や軟骨組織を損傷した場合、勝手には治りにくい」 捻挫は、靭帯の損傷程度によって三つに分けられている。 靭帯が伸びる程度の損傷をステージ1、靭帯の一部が切れるものをステージ2、靭帯が完全に切れるものをステージ3と定義している。 RETO RUNNING CLUBで講師を務める中野ジェームズ修一氏 RETORUNNINGCLUBメンバーの永田龍司さんは、昨年10月、帰宅ランの途中で右足首捻挫を受傷した。最初は湿布などを施し、安静にしていたが1週間後に腫れが治まり、走り出した。 「昔、足首を捻挫したことがあって、ちょっと休んで走り出したイメージがあったので、この時もそのイメージでちょっと休んだら走れるかなって思っていました。実際、1週間休んで20キロを走ったら走れたんです。でも、次の日にかなり悪化してしまいました」 筆者も昨年12月に右足首の捻挫を受傷し、1週間休んだ後、走り出した。永田さんと同じく過去の捻挫の事例からだいたいこのくらい休めば走れたという経験からランの再開時期を考えたのだが、こうした判断を一般的には行いがちだ。 避けたい自己判断とランニングの早期再開 中野氏は、経験からの自己判断が悪化させる一つの要因だという。 「捻挫は、誰もが子どもの頃に1度や2度は経験があると思います。子どもの頃は回復が早いんですが、その時にこの程度の捻挫でこのくらいの期間を休んで治ったという経験から復帰に対する基準が生まれるんです。でも、大人になって怪我すると年齢を重ねていくほど治りが遅くなっていきますし、靭帯の損傷なのでそもそも治りづらい。にもかかわらず痛みがなくなった時点で走ってしまうので、また損傷してしまう。それを繰り返していくと捻挫癖になってしまい、容易に捻挫が起こりやすくなってしまいます」 永田さんは、痛みが再発した1週間後、病院に行き、ステージ3の捻挫、全治3か月と診断された。その際、自分の感覚とドクターの診断が一致して内心ちょっとホッとした気持ちとマラソン1か月前だったので断念せざる終えない悲しさで一杯になったという。そこから足に負担を掛けず、体の機能を維持向上するために瞬発力、持久力、心肺機能の3つをトレーニングプログラムに取り入れた。瞬発系はウエイトトレーニング、持久力はウォーキング、心肺機能はエアロバイクのトレーニングをノーラン期間の2カ月つづけた。 「チームメートのトレーニングメニューが共有されるアプリもあまり見ないようにしてストレスを溜めないようにしていました。また、太らないように食事を考えつつ、睡眠時間はかなりたっぷりとっていました」 一方、筆者の場合は受傷して1週間後、走り始めた。くるぶし付近に腫れがあったが永田さんほどの痛みは感じず、目標としていたレースもあったのでアイシングをして走ることを継続していった。だが、レース(2022年12月のBeyond)で痛みが爆発し、途中棄権。その後の診断で全治2か月半と診断された。腫れても走れると過信しての顛末である。 計画的に対処しランニングを再開した永田さん 中野氏は、受傷した際は、「しばらく安静にするのが一番」という。 その観点からすれば永田さんが全治3か月を宣告され、2カ月ノーランで過ごしたのは、お手本のような対応だ。ただ、2カ月間も走れなかったので、いい状態で走れた頃の動きを忘れてしまい、自分の体が自分のものじゃないような感覚にも襲われた。それでも約3か月後の今年1月のハイテクハーフ前に状態が良くなった。思うように足首をコントロールできるようになり、ハイスピードでのポイント練習ができるまでに完全回復し、レースでは自己ベストを更新した。それまでちょうど3か月間で、ドクターの所見通りだった。 自分の場合、レース(Beyond)以降ノーランとしていたが、東京マラソンがあったためにわずか11日目にランを再開した。東京マラソンに賭けていた分、そこから痛みと野球ボール大の腫れとの格闘が続き、2月には藁にも縋る思いで鍼灸に毎週、通った。中野氏は、「走り始めた段階で痛みと腫れが出るということは、そもそも走っちゃいけないので、アウトです」というが、その通り、結局走れるようにならなかった。 4月に紹介してもらった鳥居先生(さがみ林間病院)に診てもらい、関節腔内注射で状態が好転に転じた。Beyond(2022年12月29日)での悪化から、6月のRETORUNNINGCLUB練習会で本格的に練習を再開できるまで約半年を要したことになる。 永田さんと自分の回復までの時間差は、年齢差や個人差があるにせよ、診断後のアプロ―チに起因している。目標レースを潔く諦めて医師の診断通りノーランを守った永田さんと鍼で痛みを取り、東京マラソンにすがった筆者。受傷後の対応の違いが復帰の明暗を分けたといえるだろう。...
「あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソンsub 3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。
「あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Aチーム(目標:フルマラソンsub 3時間00分)第5クールMVPに選ばれた是枝一摩さん 以前は、一歩前に踏み出すのに慎重だった是枝一摩さん。今はAやA+で、みんなが苦しむ中、平然とメニューをこなして「強い!!」と言われ、いろんな練習会に積極的に参加するようになりました。知らなかった世界を大きく広げ、ランを含めた人生を楽しんでいます。 ランニングとの向き合い方 レースがない中、何が評価されたのかは、分からないですけど、朝に練習を始めて継続できていること、練習会でみんながキツいところで自分は生き残ったみたいなところがあったので、そういうのがたまたま目立って頑張っているように見えたのかなと思います(笑)。 練習は、夜だと仕事で終わりが見えないことがありますし、走れないとストレスになるので朝に切り替えました。朝は、早く起きさえすれば練習時間を確保できるので。今は朝4時半に起きて走りに出て、6時前に戻り、お風呂に入って朝食を摂り、7時には会社に向かっています。 6月の仙台国際ハーフにも出場 RETOに入る前はひとりで練習をしていたんですが、チームに入ってからはいろんな練習会に出るようにしています。もともと好奇心が強いんですが、いざという時に少し悩んでしまうタイプでした。最初の頃は、友人もいないし、絶対に参加しないといけないのかなぁ。お金がかかるけど見合うものをもらえるのかな、とか、いろいろ考えていました。でも、行かない事には始まらないと思い、とりあえずやってみようと参加しました。より前向きになれたのは、富士見合宿からです。みなさんに僕のことを知ってもらいましたし、僕もAチームだけではなく、いろんなチームの人と話ができたのが、すごく大きかったです。 きっかけになったという富士見合宿 RETOのみなさんは、本当に人がいいですし、あそび+トレーニングになるイベントが多いので、ほんと楽しいです。小田鎌40キロは、休憩をはさみながら全員で頑張って走るみたいなことをしたことがなかったので新鮮でした。このためにザックを購入したのですが、そのおかげでタムケン練のトレイルにも参加することができました。サーフィンもやったことがないのですが、海が好きですし、やってみたいと思っていた中、誘ってもらって。1回やってハマるのか、それとも合わないか、分からないですけど、そういう機会があることが本当にありがたいです。月2回の練習会、個人練習など、自分がやったことがない経験を広げてくれていますし、自分の人生が豊かになっている感じがします。 公式練習会以外のイベントにも積極的に参加(写真は小田鎌) 5クール目はスピードについてはRETOの練習会だけで、基本は距離を踏むところをメインにしてきました。月間走行距離でいうと280キロぐらいで、秋冬にサブ3を達成したいので、そのための足作りですね。今は2月に大阪マラソン2023で出したタイムがPB(3時間23分)ですが、この半年でだいぶ自信がついてきて、もう10分以上、縮まっている感覚があります。 今シーズンの目標はsub3 チームの中では、土本(優作)さん、町田(祐磨)さんを目標にしています。道マラも二人に付いて行きたいと思っていたのですが、スタートブロックが違うのでついていけないのが残念です。レースは、タイムは追わず、サブ3ペースで、30キロまでいくことを目標にしています。その次は、つくばになります。11月は地元・関西の神戸マラソンに出ていたんですが、みなさんからタイムを狙って行くには「このレース」と聞いて、つくばに決めました。そこでサブ3を狙っていければと考えているので、レースが今から楽しみです。
「達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソンsub 4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース
「達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Cチーム(目標:フルマラソンsub 4時間00分)第5クールMVPに選ばれた小渕美和さん 「万年Cチーム」と言われながらも地道に努力を重ね、名古屋ウイメンズでサブ4達成、5クールの1500mタイムトライアル(TT)では6分切りを達成しました。いつも多くのメンバーに支えられながら大きな壁をひとつ、ふたつ乗り越え、6クールからはBチームでの挑戦が始まります。 1500mタイムトライアルに向けてのモチベーション 今回のMVPは、1500mTTで6分を切ったからですよね(笑)。 6分切りを目指したのは、ひとつは神野さんが仙台ハーフを走った時、応援しに行ったんですが、力を出し切れなくてめちゃくちゃ悔しい表情をしていたんです。その時、自分に何かできることがあるかなと思い、「私が1500mTTで6分切ったら喜んでくれますか?」と聞いたら「無理だな。切ったら何でも言うこと聞いてあげるよ」って言われたんです。その時、よーし、やってやろうじゃないかって思ったんです(笑)。 大きな目標として向き合った1500mタイムトライアル もうひとつは、私はCチームからスタートして今、1年以上経つんですが、当時のメンバーは目標を達成してBやAチームに上がり、気が付いたら周囲はほとんど新メンバーになっていたんです。私もサブ4を達成したし、1年以上いるし、新メンバーには負けたくない。そう思っていたんですが、5月の富士見合宿の最終日、林道コースを走った時、新メンバーの人たちに負けて、もう悔しくて‥‥。この時、私の力は、こんなもんじゃない。1500mTTで、意地とプライドを見せて6分を切り、Bチームに行こうと決めました。 富士見合宿では悔しさも味わった 感じていた手応え このクールは、自分なりに走れている感触がありました。サブ4を達成した名古屋ウイメンズの1か月前から練習会では、ぺーサーの人の後ろに付いて走るようにしました。最初の頃は、「遅いからお先にどうぞ」って感じでしたが、それだと離されてしまって、「またか」って思うことが多かったんです。でも、前で走ると抜かれたくないと思い、必死に走っているうちにメニューをクリアできるようになりました。 集団の前方で走ることを心掛けたという公式練習会 1500mTTに向けては自分で「みわちゃん練」を企画してポイント練習の回数も増やしました。「このペースでもう1本は無理」と思うんですけど、みんなが声掛けしてくれたので、がんばることができました。正直、RETOの練習よりもみわちゃん練の方が最後はキツかったです(苦笑)。1500mTTに向けての最後の練習が終わった後、facebookに「6分を切ったらBチームに行きたいです」と書きました。それを出すかどうか1時間ぐらい迷ったのですが、投稿してよかったです。みんなに言った以上やらないと、と覚悟が決まりました。 「みわちゃん」の愛称で親しまれる チームメンバーへの感謝 今回、1500mTTで目標を達成できたのは、お節介すぎるメンバーの力のおかげです(笑)。仙台でのことを径(新沼)さんにポロっと言ったら「やってやろう。ペーサーするから」と毎回、みわちゃん練に来てくれましたし、レース当日も応援してくれました。何を言っていたのかさっぱり覚えていないんですけど(苦笑)。タイムは5分59秒57で、おまけしてくれたのかなぁと思いましたが、うれしかったです。応援してくれたみんなの目の前で結果でお返しが出来てホッとしましたし、達成感は名古屋のサブ4の時よりも大きかったです。 「みわちゃん練」のペーサーを買って出てくれた新沼さんと 今後の目標 次のレースは、年末のビヨンドです。昨年、(制限時間で)回収された悔しさを晴らしたい。タイムは、3時間45分を切って、来年の名古屋ウィメンズでは、ナイキのヴェイパーネクスト3を履いて挑戦したいと思っています。そして、次のクールは、Bチームでスタートします。毎回、ついていけなくて泣いているかもしれないですけど、それでも強くなっていきたいと思います。 初フルマラソンで悔しい結果となったBeyondが次のレース
「MVPは目標を達成した時に欲しかった(笑)」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Bチーム(目標:フルマラソンsub 3時間30分)第5クールMVPに選ばれた金子一美さん RETO RUNNING CLUBの第5クール(2023年5月〜7月)、金子一美さんはストラバでチームでもトップを競うレベルで距離を踏んでいました。昨年は貧血の影響で練習後に倒れ込むなど体調面での不安を抱えていましたが、このクールでは体質改善が進んで貧血の症状の軽くなり、充実した練習をこなし、月間350キロ越えを実現しました。 復調のきっかけとなった食事改善 このクールからすごく体調が良くなってRETOの練習はもちろん、普段の練習もメニューをこなせるようになったので、それが走りにも出て来ているのかなぁと思っています。 猛暑の中行われた1500mタイムトライアルでも目標を達成 そのキッカケになったのは、貧血のための点滴と中野(ジェームズ修一)さんの食事指導です。以前から貧血気味で練習の途中で具合が悪くなって、練習をこなせなかったりしたんですが、そのふたつのおかげでガラリと変わりました。中野さんの食事指導は、これまでの食事についてお話しをさせてもらった時、「栄養失調の状態で、常に貯金がない状態で走っているので、タンパク質をしっかり摂りましょう」と言われたんです。それから3週間、3食を撮って中野さんに送って見ていただきました。私の体重や日々の練習量でいうと1日、約80gのタンパク質が必要になるんですけど食事を見て、「今日はゆで卵を一つ食べたらいい感じですね」とか、「動物性と植物性タンパク質のバランスをもう少しよくしてください」等々、アドバイスをしていただいて、その上でこういう食事を摂ればタンパク質が足りてきますというベースを作っていただきました。 メンバーから相談を受けることも多い金子さん 全ては秋以降のレースに向けて それを続けていくことで、以前と違いが明確に出てきました。練習では、後半に粘りが出て来て、最後はしんどいみたいのがあまりなくなったんです。また、6月は300キロ、7月は350キロを目指していて、距離を踏む練習がメインにしていましたが、リカバリーも含めてすごくうまくいっている感じがしています。今月、350キロに設定したのは、道マラのスタートラインに立った時、これだけ走ったという自信になるかなということで設定しました。それに夏の走り込みは秋からのレースの結果を左右すると思っているので、これまでの練習、北海道マラソンを含めてすべてを秋の金沢、来年の勝田、東京に繋げていけたらと思っています。 富士見合宿 5クールを終えて、チームの雰囲気は変わりましたね。私は1クール(RRC発足時)からのメンバーですが、最初の頃のBチームは、女子が3人で、刺激し合うというよりはのほほんという感じでやっていました(笑)。でも、徐々に女子が増えて、目標をクリアしようと自分をプッシュする人が増えることで、私もそういう流れに乗れるようになってレースに対する気持ちも変わってきました。 メンバーの目標達成にも刺激を受けて ひとつ転機になったのは、ゆうこりん(長谷部裕子)が長野マラソンでサブ3.5を達成したことです。目標を達成して格好いいなと思いましたし、すごくいい流れを作ってくれたと思うんです。次は自分だとは、その時はまだ思えなかったんですが(苦笑)、練習して力が伸びている人をみるといい環境にいるなと思いますし、そこに希望が持てますよね。 標準を合わせるのは秋以降のレース 昨年は、まだチームの波に乗れていない感じだったんですけど、今は走れている手応えを感じていますし、ようやくスタートラインに立った気がします。そういう状態ですので、このクールでのMVPは正直、えって思いましたし、しっかり目標をクリアしてからいただければと思いました(苦笑)。でも、期待含みということで、これを励みにしてサブ3.5を達成したいと思います。
「MVPは目標を達成した時に欲しかった(笑)」RRCメンバーインタビュー
Text: shun sato Bチーム(目標:フルマラソンsub 3時間30分)第5クールMVPに選ばれた金子一美さん RETO RUNNING CLUBの第5クール(2023年5月〜7月)、金子一美さんはストラバでチームでもトップを競うレベルで距離を踏んでいました。昨年は貧血の影響で練習後に倒れ込むなど体調面での不安を抱えていましたが、このクールでは体質改善が進んで貧血の症状の軽くなり、充実した練習をこなし、月間350キロ越えを実現しました。 復調のきっかけとなった食事改善 このクールからすごく体調が良くなってRETOの練習はもちろん、普段の練習もメニューをこなせるようになったので、それが走りにも出て来ているのかなぁと思っています。 猛暑の中行われた1500mタイムトライアルでも目標を達成 そのキッカケになったのは、貧血のための点滴と中野(ジェームズ修一)さんの食事指導です。以前から貧血気味で練習の途中で具合が悪くなって、練習をこなせなかったりしたんですが、そのふたつのおかげでガラリと変わりました。中野さんの食事指導は、これまでの食事についてお話しをさせてもらった時、「栄養失調の状態で、常に貯金がない状態で走っているので、タンパク質をしっかり摂りましょう」と言われたんです。それから3週間、3食を撮って中野さんに送って見ていただきました。私の体重や日々の練習量でいうと1日、約80gのタンパク質が必要になるんですけど食事を見て、「今日はゆで卵を一つ食べたらいい感じですね」とか、「動物性と植物性タンパク質のバランスをもう少しよくしてください」等々、アドバイスをしていただいて、その上でこういう食事を摂ればタンパク質が足りてきますというベースを作っていただきました。 メンバーから相談を受けることも多い金子さん 全ては秋以降のレースに向けて それを続けていくことで、以前と違いが明確に出てきました。練習では、後半に粘りが出て来て、最後はしんどいみたいのがあまりなくなったんです。また、6月は300キロ、7月は350キロを目指していて、距離を踏む練習がメインにしていましたが、リカバリーも含めてすごくうまくいっている感じがしています。今月、350キロに設定したのは、道マラのスタートラインに立った時、これだけ走ったという自信になるかなということで設定しました。それに夏の走り込みは秋からのレースの結果を左右すると思っているので、これまでの練習、北海道マラソンを含めてすべてを秋の金沢、来年の勝田、東京に繋げていけたらと思っています。 富士見合宿 5クールを終えて、チームの雰囲気は変わりましたね。私は1クール(RRC発足時)からのメンバーですが、最初の頃のBチームは、女子が3人で、刺激し合うというよりはのほほんという感じでやっていました(笑)。でも、徐々に女子が増えて、目標をクリアしようと自分をプッシュする人が増えることで、私もそういう流れに乗れるようになってレースに対する気持ちも変わってきました。 メンバーの目標達成にも刺激を受けて ひとつ転機になったのは、ゆうこりん(長谷部裕子)が長野マラソンでサブ3.5を達成したことです。目標を達成して格好いいなと思いましたし、すごくいい流れを作ってくれたと思うんです。次は自分だとは、その時はまだ思えなかったんですが(苦笑)、練習して力が伸びている人をみるといい環境にいるなと思いますし、そこに希望が持てますよね。 標準を合わせるのは秋以降のレース 昨年は、まだチームの波に乗れていない感じだったんですけど、今は走れている手応えを感じていますし、ようやくスタートラインに立った気がします。そういう状態ですので、このクールでのMVPは正直、えって思いましたし、しっかり目標をクリアしてからいただければと思いました(苦笑)。でも、期待含みということで、これを励みにしてサブ3.5を達成したいと思います。
「心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです」RRCメンバ...
Text: shun sato A+チーム(目標:フルマラソンsub 2時間50分)第5クールMVPに選ばれた唐津孝二さん 昨年、金沢マラソンで先陣を切ってサブ3を達成し、チームに勢いをつけた唐津孝二さん。今年の東京マラソンで2時間53分03秒を出し、その流れで7月ゴールドコーストマラソンではサブエガ(2時間50分切り)を達成しました。出場レースは外さず、PBを出し続ける源泉は月間450キロの積み重ねです。 会心のレースとなった「ゴールドコーストマラソン」 MVPをいただけたのは、ゴールドコーストマラソンの結果ですよね。目標だった2時間50分切りのサブエガを達成(2時間48分18秒)できてうれしかったですし、応援してくれたチームのみんなには感謝です。ありがとうございました。 サブエガを達成したゴールドマラソンのフィニッシュ後 目標を達成できたのは、ひとつは東京マラソンで練習が成果に結びつきPBを大きく更新できた(2時間53分03秒)ことが大きいです。そこで次のゴールドコーストマラソンに向けての練習やレースの組み立てがなんとなく見えてきました。 サブエガ達成に向けた取り組み サブエガ達成に向けては、比較的短期間でキロ5秒以上ペースを上げる必要があったこと、東京を踏まえイーブンに近い形で走り切ることが負荷も低く自分に合っていそうという感覚があり、今回は10-20キロのMペース走に集中的に取り組みました。キロ4分ペースで走り続けるたことはこれまでなかったので、そこをしっかりやり込み体を慣らすとともにペースを刻み込むことが大事だと考えたんです。 公式練習会 あとは、6-8キロのLT走(キロ3分47秒)、ロング走(30-40㎞)とハーフ(20-24㎞)を週1回程度、入れていました。ロング走とハーフのペースは暑さもあり、だいたいキロ4分30秒―4分50秒ぐらいです。基本的に朝、走っているんですが、正直しんどい時もあります。でも、「今日は行くんだ」と決めてまずは外に出ていました。今日は無理かなと思う日もありましたが、4、5キロを走っていると不思議とペースが上がってくるんです。その感覚を繰り返すことでなんとかレースまで継続できました。Mペース走は10キロから徐々に延ばして15キロぐらいまで走っていました。20キロはハーフのレースをうまく利用させてもらいました。 着実に自己ベストを更新してきた(写真は2022年12月のBeyond) サブエガ達成は、練習の成果が出て、ペースを3分58秒から59秒でコントロールできたのが、結果に繋がったと思います。トータルでペースが3分台というのは嬉しかったですね。レース後も以前とだいぶ違いました。これまではレースが終わると出し切った感があって、足がパンパンでつって歩けないみたいなことが多かったんです。でも、東京もそうでしたが今回はそれ以上に楽で、少し余力を残した状態でした。 第5クールの1500mタイムトライアル 昨年、僕が最初にサブ3を達成して、「壁がなくなったよ」と平野(友之)さんが言ってくれたんですが、その後、平野さんなど多くの方がサブ3を達成して続いてくれうれしかったです。本格シーズン前の早いタイミングでレースに出たこともあり、今回も少し早めにサブエガを達成できましたが、心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです。 今後の目標 RETOは、クールを重ねていくごとにみんなの熱量が高まり、お互いに刺激し合い、相乗効果でタイムが上がっています。僕は、練習会とか自ら開催するタイプじゃないですけど、結果を出して、みんなに刺激を与えられたらと思っています。でも、今、ストラバを見ていると、みんな、すごく走っていますよね。本当はゴールドコーストの後、もうちょっと休養期間を置きたかったんですけど、見ていたら逆に刺激を受けて、そんなに休めないなって思って走り始めました(苦笑)。次は、つくばと東京マラソンを走る予定です。できればタクちゃん(小坂拓也さん)の記録(2時間45分52秒)をどちらかで破りたいと思っています。
「心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです」RRCメンバ...
Text: shun sato A+チーム(目標:フルマラソンsub 2時間50分)第5クールMVPに選ばれた唐津孝二さん 昨年、金沢マラソンで先陣を切ってサブ3を達成し、チームに勢いをつけた唐津孝二さん。今年の東京マラソンで2時間53分03秒を出し、その流れで7月ゴールドコーストマラソンではサブエガ(2時間50分切り)を達成しました。出場レースは外さず、PBを出し続ける源泉は月間450キロの積み重ねです。 会心のレースとなった「ゴールドコーストマラソン」 MVPをいただけたのは、ゴールドコーストマラソンの結果ですよね。目標だった2時間50分切りのサブエガを達成(2時間48分18秒)できてうれしかったですし、応援してくれたチームのみんなには感謝です。ありがとうございました。 サブエガを達成したゴールドマラソンのフィニッシュ後 目標を達成できたのは、ひとつは東京マラソンで練習が成果に結びつきPBを大きく更新できた(2時間53分03秒)ことが大きいです。そこで次のゴールドコーストマラソンに向けての練習やレースの組み立てがなんとなく見えてきました。 サブエガ達成に向けた取り組み サブエガ達成に向けては、比較的短期間でキロ5秒以上ペースを上げる必要があったこと、東京を踏まえイーブンに近い形で走り切ることが負荷も低く自分に合っていそうという感覚があり、今回は10-20キロのMペース走に集中的に取り組みました。キロ4分ペースで走り続けるたことはこれまでなかったので、そこをしっかりやり込み体を慣らすとともにペースを刻み込むことが大事だと考えたんです。 公式練習会 あとは、6-8キロのLT走(キロ3分47秒)、ロング走(30-40㎞)とハーフ(20-24㎞)を週1回程度、入れていました。ロング走とハーフのペースは暑さもあり、だいたいキロ4分30秒―4分50秒ぐらいです。基本的に朝、走っているんですが、正直しんどい時もあります。でも、「今日は行くんだ」と決めてまずは外に出ていました。今日は無理かなと思う日もありましたが、4、5キロを走っていると不思議とペースが上がってくるんです。その感覚を繰り返すことでなんとかレースまで継続できました。Mペース走は10キロから徐々に延ばして15キロぐらいまで走っていました。20キロはハーフのレースをうまく利用させてもらいました。 着実に自己ベストを更新してきた(写真は2022年12月のBeyond) サブエガ達成は、練習の成果が出て、ペースを3分58秒から59秒でコントロールできたのが、結果に繋がったと思います。トータルでペースが3分台というのは嬉しかったですね。レース後も以前とだいぶ違いました。これまではレースが終わると出し切った感があって、足がパンパンでつって歩けないみたいなことが多かったんです。でも、東京もそうでしたが今回はそれ以上に楽で、少し余力を残した状態でした。 第5クールの1500mタイムトライアル 昨年、僕が最初にサブ3を達成して、「壁がなくなったよ」と平野(友之)さんが言ってくれたんですが、その後、平野さんなど多くの方がサブ3を達成して続いてくれうれしかったです。本格シーズン前の早いタイミングでレースに出たこともあり、今回も少し早めにサブエガを達成できましたが、心理的な壁は取り除くことができたと思うので、次はみんなが達成するのが楽しみです。 今後の目標 RETOは、クールを重ねていくごとにみんなの熱量が高まり、お互いに刺激し合い、相乗効果でタイムが上がっています。僕は、練習会とか自ら開催するタイプじゃないですけど、結果を出して、みんなに刺激を与えられたらと思っています。でも、今、ストラバを見ていると、みんな、すごく走っていますよね。本当はゴールドコーストの後、もうちょっと休養期間を置きたかったんですけど、見ていたら逆に刺激を受けて、そんなに休めないなって思って走り始めました(苦笑)。次は、つくばと東京マラソンを走る予定です。できればタクちゃん(小坂拓也さん)の記録(2時間45分52秒)をどちらかで破りたいと思っています。
Founder神野大地が語るRETOの歴史と未来
Text: shun sato RETO立ち上げのきっかけ RETOの事業内容はプロダクトの販売に限らず、今やランニングクラブ事業、そしてメディアにもその域を広げようとしている。現役プロアスリートでもある神野はなぜRETOを立ち上げ、今後、RETOで何をしようとしているのだろうか。 RETOは、ネックレスの販売から始まった。「4年前、ネックレスの販売事業をスタートするにあたって立ち上げたのがRETOです。ビジネスとしてこういうことをやってみたい、と考えていたというよりは、現役アスリートがブランドを立ち上げるのって新しくて面白いな、くらいの気持ちでした。ブランド名のRETOはスペイン語で挑戦という意味です。僕の人生を振り返った時に、常に”挑戦すること”を大切に走り続けてきたことから名付けました。スペインは特に縁もゆかりもないですが響きがかっこいいなと(笑)」 RETO商品の第一弾として発表したネックレスの「ブラック×シルバー」は現在も販売中 RETO商品に対するこだわり ネックレスから始まったプロダクトは、その後、さらに進行し、今はランニングソックス、タオルにまで及んでいる。とりわけランニングソックスは、今や多くのランナーに支持され、あちこちの練習会やレースで見かけるようになった。神野は、それぞれのプロダクトにこだわりがあるという。「商品を販売する上で大事にしているポリシーは、本当に自分が自信を持ってお勧めできるものを商品化するということです。そうして、できるだけ多くの人に使ってもらって、その良さを実感してほしいと思っています」現役トップアスリートの作るプロダクトは、もともとあるものに名前だけつけて販売しているだけだろうと思う人もいるだろう。だが、神野はその見方の逆を突く。 ランニングソックスは普段のトレーニングやレースで常に着用している ソックスはマラソンを走り始めてその重要性に気付き、5,6年前から自分に合うものを探していたという。いろんなタイプの靴下を購入し、試してきた。神野が「これが一番合っている」と感じていたのは兵庫県加古川市の靴下メーカーユニバル社が製造するIDATENソックスだった。自費で購入していた縁から、コラボレーションして商品を作るプロジェクトが始まった。加古川市にある工場にも出向くなど、約1年間、試行錯誤を繰り返して昨年ついに完成し、販売になった。発売初月にはECでの販売数が500足を超えるなど、予想を上回る反響があったという。 株式会社ユニバルの加古川工場で製造過程を見学 次に販売したタオルも、今治の工場に足を運んだ。そこで製作過程を見学し、制作過程の拘りについて話を聞き、自分のプロダクトに対する思いを伝えた。小さなことかもしれないが、実際に現地に足を運んで現場の声を聞き、より良いプロダクトを生み出していこうという熱意は、必要なもの。それが、ユーザーに伝わるからだ。「商品のサンプルが届きました。はい、これでいいです。で、終わりじゃ、作り手の熱意がなかなか伝ってこないと思うんです。でも、現場にいってコミュニケーションを取ることで提携会社の方や、職人さんも僕も商品に対する熱量が確実に高まっていく。そうして良質の商品が生まれていくと思うし、それをみんなに知ってもらいたいという意欲も高まります」自分のブランドのプロダクトに対する知識と責任を持つために大切にしていることだという。 神野とIKEUCHI ORGANICの池内代表 大人向けのランニングクラブ運営 RETOが展開するもうひとつの事業がランニングクラブ「RETO RUNNING CLUB(RRC)」の運営だ。昨年5月、30名程度でスタートしたランニングクラブだが、現在は70名以上のメンバーを抱える。「現役のプロランナーがクラブチームを作り、市民ランナーの皆さんの目標達成をサポートするという目的でスタートしました。これは、全国的にも初の試みだと思いますし、僕自身のチャレンジでもありました。最初はどういう感じでメンバーと接すれば良いのか、どんなサービスを提供していけば満足してもらえるか、いろいろ考えましたね。実際に運営していく中で自分の立ち位置とか、やり方が見えてきて、今ではメンバーよりも僕自身が月2回の練習会を楽しみにしていると思います(笑)。そう思えるクラブを作れていることが本当に幸せなことですよね。」 RRC発足直後の公式練習会 ランニングクラブでは公式練習会が月に2回開催されている。クラブ合宿があり、さらに座学として、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一やスプリントコーチの秋本真吾らが講師となってリモート講座が設けられ、実践と知識と両立するスタイルでランナーをサポートしている。それ以外にもメンバーが個人練習会やイベントを開催することでメンバー間の交流が活発化し、コミュニティが生じている。「RRCは、本当にメンバーに恵まれていて、目標達成のために真剣に取り組みつつも、みんなで意見を出し合って、みんなで速くなろうという風土が出来ています。自分が頑張るだけじゃなく、他のメンバーの目標も応援してくれる。実際、僕もこれまでは応援される立場だったんですけど、今年の名古屋ウイメンズでメンバーを応援して、すごく楽しかった。今は、年間のスケジュールを決める際、このレースはメンバーが多く出るので、仕事とかぶらないようにしようとか、考えるようになりました(笑)」 メンバー自主企画イベント「小田鎌」 クラブのメンバーは入会の際、志望動機などの項目を埋め、応募する。合格した人は会費を支払って練習会に参加する。これが例えば、目標がなくても大丈夫、お金はいりません。走りたい人は誰でもどうぞ、走って飲みましょう。そういうチームがあってもいいが、それではRETOのようにチームがコミュニティ化して、お互いを高め合っていくようなクラブ作りは難しい。会費を払う側には学ぼうという意欲や目標達成への意欲があり、運営サイドには満足いく内容を常に提供する責任が生じる。両者が高いレベルで合致しないと大きな熱量は生まれない。「ランニングを通して人生を豊かにできると、クラブ運営を通して本気で思えるようになりました。目標を持つことの大切さも改めて実感しています。Challenge is successというテーマも掲げていますが、みんなが目標を達成したいという思いを持って、それに向けて挑戦していることがRRCを作り上げる上で大きなポイントになっていると思います」 真冬で雨の日の公式練習会 ただ、目標達成だけに突き進んでしまうと、どうしてもメンバー間で温度差が出てしまう。目標達成へのスタンスやアプローチはそれぞれあり、誰もが同じレールに乗る必要はない。「目標達成した人がすごくて、できなかった人はそうではないみたいな空気というのは絶対に作りたくないんです。目標を持って、前向きにチャレンジするというマインドが一番大事なことだと思っているし、何より皆さんプロではないですからね。”楽しい””やりがいを持って取り組める”といった前向きな気持ちでランニングと向き合って欲しいので。ランニングに対してモチベーションが上がらない時期があるのも当然です。ただ、一つだけ僕がメンバーに対してお願いしていることは「(少なくとも)年に1度は目標を持ってフルマラソンに挑戦しましょう」ということ。ただ、RRCに入れば自然とそういう気持ちになれると思うし、挑戦するために必要なサービスを提供できていると思います。」 公式練習会では神野自らペーサーも務める オウンドメディアで解決したい課題 RETOは、これまでの活動を通して、一般のランナーにも徐々にその存在を知られるようになってきている。それは口コミもあるが、RETOとしてSNSでの発信、各媒体への露出などでクラブとしての価値を高めていくというところにも重きを置いていることが大きい。プロダクトの開発と販売、RRCのランニングクラブ事業、そして3本目の矢としてRETOが考えているのが、このメディア事業だ。現在は、情報過多の時代だ。ヤフーなどの巨大なプラットホームでニュースや記事が配信され、SNSでは個人が呟き、noteなどメディアプラットホームを使い、個人でも多くの情報を発している。情報が溢れている分、自分が本当にほしいものにたどり着くまで時間を要したりすることもある。その課題を解決するために、RETOはオウンドメディアを立ち上げるという。...
Founder神野大地が語るRETOの歴史と未来
Text: shun sato RETO立ち上げのきっかけ RETOの事業内容はプロダクトの販売に限らず、今やランニングクラブ事業、そしてメディアにもその域を広げようとしている。現役プロアスリートでもある神野はなぜRETOを立ち上げ、今後、RETOで何をしようとしているのだろうか。 RETOは、ネックレスの販売から始まった。「4年前、ネックレスの販売事業をスタートするにあたって立ち上げたのがRETOです。ビジネスとしてこういうことをやってみたい、と考えていたというよりは、現役アスリートがブランドを立ち上げるのって新しくて面白いな、くらいの気持ちでした。ブランド名のRETOはスペイン語で挑戦という意味です。僕の人生を振り返った時に、常に”挑戦すること”を大切に走り続けてきたことから名付けました。スペインは特に縁もゆかりもないですが響きがかっこいいなと(笑)」 RETO商品の第一弾として発表したネックレスの「ブラック×シルバー」は現在も販売中 RETO商品に対するこだわり ネックレスから始まったプロダクトは、その後、さらに進行し、今はランニングソックス、タオルにまで及んでいる。とりわけランニングソックスは、今や多くのランナーに支持され、あちこちの練習会やレースで見かけるようになった。神野は、それぞれのプロダクトにこだわりがあるという。「商品を販売する上で大事にしているポリシーは、本当に自分が自信を持ってお勧めできるものを商品化するということです。そうして、できるだけ多くの人に使ってもらって、その良さを実感してほしいと思っています」現役トップアスリートの作るプロダクトは、もともとあるものに名前だけつけて販売しているだけだろうと思う人もいるだろう。だが、神野はその見方の逆を突く。 ランニングソックスは普段のトレーニングやレースで常に着用している ソックスはマラソンを走り始めてその重要性に気付き、5,6年前から自分に合うものを探していたという。いろんなタイプの靴下を購入し、試してきた。神野が「これが一番合っている」と感じていたのは兵庫県加古川市の靴下メーカーユニバル社が製造するIDATENソックスだった。自費で購入していた縁から、コラボレーションして商品を作るプロジェクトが始まった。加古川市にある工場にも出向くなど、約1年間、試行錯誤を繰り返して昨年ついに完成し、販売になった。発売初月にはECでの販売数が500足を超えるなど、予想を上回る反響があったという。 株式会社ユニバルの加古川工場で製造過程を見学 次に販売したタオルも、今治の工場に足を運んだ。そこで製作過程を見学し、制作過程の拘りについて話を聞き、自分のプロダクトに対する思いを伝えた。小さなことかもしれないが、実際に現地に足を運んで現場の声を聞き、より良いプロダクトを生み出していこうという熱意は、必要なもの。それが、ユーザーに伝わるからだ。「商品のサンプルが届きました。はい、これでいいです。で、終わりじゃ、作り手の熱意がなかなか伝ってこないと思うんです。でも、現場にいってコミュニケーションを取ることで提携会社の方や、職人さんも僕も商品に対する熱量が確実に高まっていく。そうして良質の商品が生まれていくと思うし、それをみんなに知ってもらいたいという意欲も高まります」自分のブランドのプロダクトに対する知識と責任を持つために大切にしていることだという。 神野とIKEUCHI ORGANICの池内代表 大人向けのランニングクラブ運営 RETOが展開するもうひとつの事業がランニングクラブ「RETO RUNNING CLUB(RRC)」の運営だ。昨年5月、30名程度でスタートしたランニングクラブだが、現在は70名以上のメンバーを抱える。「現役のプロランナーがクラブチームを作り、市民ランナーの皆さんの目標達成をサポートするという目的でスタートしました。これは、全国的にも初の試みだと思いますし、僕自身のチャレンジでもありました。最初はどういう感じでメンバーと接すれば良いのか、どんなサービスを提供していけば満足してもらえるか、いろいろ考えましたね。実際に運営していく中で自分の立ち位置とか、やり方が見えてきて、今ではメンバーよりも僕自身が月2回の練習会を楽しみにしていると思います(笑)。そう思えるクラブを作れていることが本当に幸せなことですよね。」 RRC発足直後の公式練習会 ランニングクラブでは公式練習会が月に2回開催されている。クラブ合宿があり、さらに座学として、フィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一やスプリントコーチの秋本真吾らが講師となってリモート講座が設けられ、実践と知識と両立するスタイルでランナーをサポートしている。それ以外にもメンバーが個人練習会やイベントを開催することでメンバー間の交流が活発化し、コミュニティが生じている。「RRCは、本当にメンバーに恵まれていて、目標達成のために真剣に取り組みつつも、みんなで意見を出し合って、みんなで速くなろうという風土が出来ています。自分が頑張るだけじゃなく、他のメンバーの目標も応援してくれる。実際、僕もこれまでは応援される立場だったんですけど、今年の名古屋ウイメンズでメンバーを応援して、すごく楽しかった。今は、年間のスケジュールを決める際、このレースはメンバーが多く出るので、仕事とかぶらないようにしようとか、考えるようになりました(笑)」 メンバー自主企画イベント「小田鎌」 クラブのメンバーは入会の際、志望動機などの項目を埋め、応募する。合格した人は会費を支払って練習会に参加する。これが例えば、目標がなくても大丈夫、お金はいりません。走りたい人は誰でもどうぞ、走って飲みましょう。そういうチームがあってもいいが、それではRETOのようにチームがコミュニティ化して、お互いを高め合っていくようなクラブ作りは難しい。会費を払う側には学ぼうという意欲や目標達成への意欲があり、運営サイドには満足いく内容を常に提供する責任が生じる。両者が高いレベルで合致しないと大きな熱量は生まれない。「ランニングを通して人生を豊かにできると、クラブ運営を通して本気で思えるようになりました。目標を持つことの大切さも改めて実感しています。Challenge is successというテーマも掲げていますが、みんなが目標を達成したいという思いを持って、それに向けて挑戦していることがRRCを作り上げる上で大きなポイントになっていると思います」 真冬で雨の日の公式練習会 ただ、目標達成だけに突き進んでしまうと、どうしてもメンバー間で温度差が出てしまう。目標達成へのスタンスやアプローチはそれぞれあり、誰もが同じレールに乗る必要はない。「目標達成した人がすごくて、できなかった人はそうではないみたいな空気というのは絶対に作りたくないんです。目標を持って、前向きにチャレンジするというマインドが一番大事なことだと思っているし、何より皆さんプロではないですからね。”楽しい””やりがいを持って取り組める”といった前向きな気持ちでランニングと向き合って欲しいので。ランニングに対してモチベーションが上がらない時期があるのも当然です。ただ、一つだけ僕がメンバーに対してお願いしていることは「(少なくとも)年に1度は目標を持ってフルマラソンに挑戦しましょう」ということ。ただ、RRCに入れば自然とそういう気持ちになれると思うし、挑戦するために必要なサービスを提供できていると思います。」 公式練習会では神野自らペーサーも務める オウンドメディアで解決したい課題 RETOは、これまでの活動を通して、一般のランナーにも徐々にその存在を知られるようになってきている。それは口コミもあるが、RETOとしてSNSでの発信、各媒体への露出などでクラブとしての価値を高めていくというところにも重きを置いていることが大きい。プロダクトの開発と販売、RRCのランニングクラブ事業、そして3本目の矢としてRETOが考えているのが、このメディア事業だ。現在は、情報過多の時代だ。ヤフーなどの巨大なプラットホームでニュースや記事が配信され、SNSでは個人が呟き、noteなどメディアプラットホームを使い、個人でも多くの情報を発している。情報が溢れている分、自分が本当にほしいものにたどり着くまで時間を要したりすることもある。その課題を解決するために、RETOはオウンドメディアを立ち上げるという。...